【私の実体験】長期バックパッカー旅の資金、どう貯めた?リアルな方法と心構え
はじめに:長期バックパッカー旅と「お金」の壁
バックパッカーとして世界を旅したい。そう思い立った時、多くの人が最初にぶつかるであろう壁の一つに「資金」の問題があります。特に、まとまった期間の旅を考えた場合、そのために必要なお金は決して少なくありません。私自身も、初めての長期旅を計画する際には、この資金面での不安が最も大きかったことを覚えています。
「どうやって、これだけのお金を貯めればいいのだろうか」
漠然とした不安を抱えながらも、インターネットや書籍で情報収集を始めましたが、具体的な金額のイメージや、自分にできる貯金方法がなかなか見えずに、混乱した時期もありました。
この旅ブログでは、私が実際にどのようにして長期バックパッカー旅の資金を準備したのか、そのリアルな方法と、資金準備期間を乗り越えるための心構えについて、実体験を交えてお話ししたいと思います。これから旅の計画を始める方にとって、少しでも具体的なイメージを持つための一助となれば幸いです。
旅にかかる費用を具体的にイメージする
資金準備を始める前に、まずは「いくら必要なのか」を把握することが重要です。もちろん、旅のスタイルや行く国、期間によって大きく変動しますが、大まかな目安を知ることで、具体的な目標設定が可能になります。
私が旅の計画段階で参考にしたのは、他の旅人のブログや旅行会社の情報、そして自身の興味がある国の物価情報などです。それらを参考に、以下の項目について概算を立てました。
- 航空券費用: 国際線往復、または周遊券の費用。時期によって大きく変動します。
- 現地での滞在費: 宿泊費(ホステル、ゲストハウスなど)、食費、交通費(ローカル移動)、観光費、アクティビティ費など。これは旅の期間と訪れる国・地域の物価レベルに強く依存します。
- ビザ・保険費用: 必要なビザの申請料や、海外旅行保険の加入料。
- 準備費用: バックパックや旅に必要な装備、予防接種など。
- 予備費: 予期せぬトラブルや緊急時に備えるための費用。これは非常に重要です。
私の場合は、当初予定していた期間とルートから算出し、「最低これだけは必要」という目標金額を設定しました。この目標金額が、その後の資金準備における明確な羅針盤となりました。
私が実践した資金準備のステップ
目標金額を設定したら、次はそれをどうやって達成するか、具体的なステップを考えます。私の場合は、学生という身分でしたので、使える方法は限られていましたが、以下のステップで計画を進めました。
- 目標金額と期間の設定: 「〇年〇月までに△△円を貯める」という具体的な目標を立てました。これにより、1ヶ月あたりに貯めるべき金額が見えてきます。
- 収入源の確保・最大化: 当時、アルバイトを複数掛け持ちしていましたが、目標達成のために勤務時間を増やしたり、時給の良いアルバイトを探したりしました。
- 支出の見直しと削減: 毎月の支出を洗い出し、旅の目標達成のために削れる部分がないか徹底的に見直しました。
- 具体的な貯金方法の実行: 収入が入ったらすぐに一定額を別の口座に移すなど、意識的な貯金を始めました。
リアルな貯金方法と工夫
具体的な貯金方法としては、主に以下の点を実践しました。
- アルバイトによる収入: これが主な収入源でした。シフトを増やし、時には深夜まで働くこともありました。体力的に大変な時期もありましたが、旅の目標を考えると頑張ることができました。
- 徹底的な節約:
- 外食を減らし自炊中心にする。
- コンビニやカフェでの無駄な出費を抑える。
- 趣味や遊びにかかるお金を最小限にする。
- 使わないものはフリマアプリなどで売却する。
- 移動は自転車や徒歩を増やす。
- 「先取り貯金」の習慣化: 給料が入ったらすぐに、決めた金額を旅資金用の別口座に移しました。手元に残ったお金だけで生活するようにすることで、強制的に貯金を進めることができました。
- 目的意識の維持: 貯金が辛くなった時には、行きたい場所の写真を眺めたり、旅の計画を具体的に進めたりすることで、モチベーションを維持しました。
これらの地道な努力の積み重ねが、着実に旅資金を貯めることにつながりました。決して楽な道のりではありませんでしたが、旅への強い思いがあったからこそ乗り越えられたのだと感じています。
資金準備期間を乗り切る心構え
長期にわたる資金準備期間は、時に誘惑も多く、目標を見失いそうになることもあります。私がこの期間を乗り切る上で大切にしていた心構えがいくつかあります。
- 目標を常に意識する: なぜ旅に出たいのか、旅で何を経験したいのか、という原点を忘れないようにしました。
- 小さな達成感を積み重ねる: 毎月の貯金目標をクリアするたびに、小さな達成感を感じ、それが次へのモチベーションにつながりました。
- 完璧を目指しすぎない: 節約ばかりでは息が詰まってしまいます。たまには息抜きも必要だと考え、無理のない範囲で計画を進めました。
- 同じ目標を持つ仲間と共有する: もし周りに同じように旅を目指している人がいれば、情報交換をしたり、励まし合ったりすることも力になります。
資金準備期間は、単にお金を貯めるだけでなく、自身の生活習慣やお金の使い方を見直し、自己管理能力を高める機会でもありました。この期間に培った計画性や忍耐力は、旅に出てからも大いに役立つことになります。
お金との向き合い方が教えてくれたこと
バックパッカー旅のための資金準備を通じて、私のお金に対する価値観は大きく変わりました。以前は、お金は「使うもの」という認識が強かったのですが、旅の資金を貯める過程で、お金は「目標を達成するための手段」であり、「自分の可能性を広げるための投資」であると考えるようになりました。
また、限りあるお金の中で生活を工夫することを通じて、本当に自分に必要なもの、価値を置くべきものを見極める力が養われました。これは、旅先での限られた予算の中で、何を体験し、何にお金を使うかを選択する際にも生きてきます。
資金準備は、旅そのものの一部であり、この準備期間に得られる学びや経験は、旅の充実度を深める上で非常に価値のあるものだと、今振り返っても強く感じています。
まとめ:資金準備は旅への大切な最初の一歩
長期バックパッカー旅を実現するための資金準備は、確かに大変な道のりです。しかし、具体的な目標を設定し、現実的な計画を立て、地道に実行していくことで、必ず達成できるものです。
そして何より、この資金を貯めるというプロセスそのものが、既に旅への大切な最初の一歩なのです。旅の実現に向けて努力すること、計画を立てること、目標に向かって自己を律することは、すべて旅に出てから必要となる力です。
資金面での不安を抱えている方もいるかもしれません。しかし、まずは「いくら必要なのか」を知り、自分にできることから少しずつ始めてみてください。一歩踏み出すことで、道は開けていくはずです。応援しています。